アクティブ ユーザー(Active Users)

「アクティブ ユーザー」とは、特定の期間内にあなたのウェブサイトやアプリを実際に訪れて、何らかの活動(イベント)を行ったユーザーの数のことです。

ただサイトを開いただけではなく、「ページをスクロールした」「ボタンをクリックした」といった具体的なアクションがあったユーザーをカウントします。Google アナリティクス 4(GA4)では、この数値が「ユーザー数」の主要な指標として扱われています。

初心者が押さえておくべき3つのポイント

  1. 「幽霊部員」は含まない サイトを以前訪れたことがあっても、指定した期間(今日、過去1週間など)に一度もアクセスがなければ、アクティブ ユーザーには含まれません。
  2. エンゲージメントが重要 GA4では、数秒でページを閉じてしまった人よりも、しっかりと中身を見てくれた(エンゲージした)ユーザーを重視します。
  3. ビジネスの「健康診断」になる アクティブ ユーザー数が安定して増えているなら、そのサイトは「リピーターや新規ファンがしっかり活動している」という健康な状態だと言えます。

なぜこの指標が大切なの?

従来の「PV(ページビュー)」はページが読み込まれた回数に過ぎませんが、アクティブ ユーザーは「そこに意思を持った人間が何人いたか」を教えてくれます。この数字を追うことで、広告の効果やコンテンツの人気度をより正確に把握できるのです。

「新しいユーザー」との決定的な違い

GA4のレポートを見る際、最も注意すべきなのが「新しいユーザー」との違いです。

  • 新しいユーザー(New Users)
    • 定義: 過去に訪問履歴がなく、初めて訪れた人。
    • 目的: 新規顧客の「獲得数」を見る。
    • 誰?: 「はじめまして」のお客様のみ。
  • アクティブユーザー(Active Users)
    • 定義: サイトやアプリを「実際に利用している」人。 (※厳密には「エンゲージメント(10秒以上の滞在など)があった」または「初訪問」のユーザー)
    • 目的: サイトの「賑わい」や「実質的な利用者数」を見る。
    • 誰?: 「はじめまして」の人 + 「常連(リピーター)」の人。

初心者が陥りやすい「数字の罠」

以前のGoogle アナリティクス(UA)では「ユーザー」といえば「全訪問者(トータルユーザー)」を指していましたが、GA4で単に「ユーザー」と表示されている場合、それは「アクティブユーザー」を指すことがほとんどです。

「サイトの利用者が増えている(アクティブユーザー増)」からといって、必ずしも「新規客が増えている(新しいユーザー増)」とは限りません。リピーターだけで盛り上がっている可能性もあるため、「集客」を評価したい場合は必ず「新しいユーザー」の指標を確認しましょう。

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