Breakout Rooms (ブレイクアウトルーム)
Breakout Rooms (ブレイクアウトルーム)とは、Google Meet(グーグルミート)などのオンライン会議システムで利用できる機能の一つで、大人数でのミーティング中に、参加者をいくつかの少人数グループに分け、それぞれが個別のオンライン会議室で議論できるようにする機能のことです。
例えるなら、会社の大きな会議室での全体ミーティング中に、「それでは、A班は隣の小会議室へ、B班は応接室へ移動して、具体的な意見を出し合ってください」と指示を出し、それぞれが別の場所で話し合いを進めるような状況を、オンライン上で再現する機能です。
ブレイクアウトルームの主な目的とメリット
- 活発な議論の促進: 大人数での会議では、発言する機会が限られたり、遠慮してしまったりすることがあります。ブレイクアウトルームでは少人数になるため、参加者一人ひとりが発言しやすくなり、より活発で深い議論が期待できます。
- 効率的なグループワーク: 特定のテーマについて集中的に話し合ったり、共同作業を行ったりする際に非常に有効です。例えば、アイデア出し、課題の洗い出し、タスクの分担といったグループワークを効率的に進めることができます。
- 参加者のエンゲージメント向上: 聞いているだけの状態から、能動的に参加する形になるため、会議への集中力や満足度が高まります。
- ファシリテーターの負担軽減: メインルームのファシリテーター(進行役)は、必要に応じて各ブレイクアウトルームを巡回してサポートしたり、全体への呼びかけを行ったりすることができます。
Google Meetでのブレイクアウトルーム機能
Google Meetでは、会議の主催者(または共同主催者)がブレイクアウトルームを作成し、参加者を自動または手動で割り当てることができます。会議中に参加者を移動させたり、各ルームにメッセージを送信したりすることも可能です。また、設定した時間で自動的にメインルームに戻すタイマー機能もあります。
企業での研修、教育機関でのグループ学習、社内会議での部門別討議、プロジェクト会議でのタスク別ブレインストーミングなど、様々なシーンでブレイクアウトルームが活用されています。これにより、オンライン会議の質を高め、参加者間のコミュニケーションをより豊かにすることができます。