Google Slides（グーグル スライド）
Google スライド（Google Slides）は、Googleが提供する無料のオンラインプレゼンテーション作成ツールです。Google Workspaceにおいては、企業や組織内で共同でのプレゼンテーション資料作成や編集、共有を効率的に行うための主要なツールとして活用されています。Microsoft PowerPointのような機能を持つクラウドベースのプレゼンテーションソフトと考えると分かりやすいでしょう。
例えるなら、複数人が同じスライド資料を同時に、しかもそれぞれの場所から、直接文字を入力したり、画像を配置したり、グラフを挿入したりできるデジタルな共同作業ボードのようなものです。しかも、誰がいつ何を修正したかの履歴もすべて自動で残ります。
Google スライドの主な特徴とメリット
- リアルタイム共同編集:
- 複数人が同時に同じプレゼンテーションを編集できます。誰がどこを編集しているかがリアルタイムで表示され、コメント機能や提案機能（修正案を元の内容に残しつつ提案する機能）を使って活発な議論が可能です。
- これにより、メールでのファイルのやり取りや、バージョン管理の手間が大幅に削減され、共同作業の生産性が飛躍的に向上します。
- クラウドベースでの利用:
- 作成したプレゼンテーションはすべてGoogleドライブに自動的に保存されます。インターネットに接続できる環境があれば、パソコン、タブレット、スマートフォンなど、どのデバイスからでもアクセスして作業を続けられます。
- ソフトウェアのインストールは不要で、Webブラウザからすぐに利用できます。
- 自動保存と版の履歴:
- 編集内容は数秒ごとに自動で保存されるため、保存し忘れによるデータ消失の心配がありません。
- 過去のすべての編集履歴（版の履歴）が自動的に保存され、いつでも好きな時点のバージョンに戻したり、過去の変更内容を確認したりできます。これにより、安心して共同作業に取り組めます。
- 豊富なテンプレートとデザイン機能:
- 企画提案、会議資料、研修用スライドなど、様々な用途に対応したプロフェッショナルなテンプレートが豊富に用意されており、効率的な資料作成をサポートします。
- 画像、動画、グラフ、図形などを簡単に挿入でき、アニメーションや画面切り替え効果も設定可能です。
- 他のGoogle Workspaceアプリとの連携:
- Google ドキュメントのテキストをコピー＆ペーストしたり、Google スプレッドシートのデータをグラフとして挿入したりと、他のGoogle Workspaceアプリケーションとシームレスに連携します。
- Google Meetでのオンライン会議中に画面共有してプレゼンテーションを行ったり、Google Chatでスライドのリンクを共有して議論を進めたりできます。
- どこからでもプレゼンテーション可能: 作成したスライドは、インターネットに接続できる環境があれば、場所を選ばずにウェブブラウザから直接プレゼンテーションを行うことができます。専用のソフトウェアがインストールされていないPCからでも発表可能です。
Google スライドは、会議でのプレゼンテーション、営業資料の作成、研修用コンテンツの準備、プロジェクト報告など、多様なビジネスシーンで活用され、チームのコラボレーションと情報共有を強力に促進します。