License(ライセンス)
Google Workspaceにおける「License(ライセンス)」とは、企業や組織のユーザーがGoogle Workspaceの各サービス(Gmail、Googleドライブ、Googleドキュメントなど)を利用するために必要な、使用許諾の権利のことです。
例えるなら、会社のパソコンにインストールされているMicrosoft Officeソフトを使うために必要な「製品の利用権利」や、映画を見るために必要な「チケット」のようなものです。Google Workspaceは月額または年額のサブスクリプションサービスであり、利用するユーザー数に応じてライセンスを購入します。
ライセンスの仕組みと種類
Google Workspaceでは、主に以下のエディション(プラン)ごとに異なるライセンスが提供されています。
- Business Starter: 基本的な機能に特化したプランで、各ユーザーに30GBのストレージが提供されます。
- Business Standard: 共同作業に役立つ機能が充実したプランで、各ユーザーに2TBのストレージ、Google Meetの録画機能などが提供されます。
- Business Plus: 高度なセキュリティとコンプライアンス機能、大容量ストレージ(5TB)が提供されるプランです。
- Enterprise: 大企業向けの最上位プランで、無制限に近いストレージ、最も高度なセキュリティ・管理機能、大規模会議機能などが含まれます。
企業は、必要な機能やユーザー数に応じてこれらのエディションを選択し、そのライセンスを購入します。
ライセンス管理の重要性
Google Workspaceの管理者は、Admin Console(管理者コンソール)を通じてライセンスを管理します。
- ユーザーへの割り当て: 新しく入社した従業員にGoogle Workspaceアカウントを作成する際に、利用できるライセンスを割り当てます。
- ライセンスの追加・削除: 従業員の増減に合わせて、必要なライセンス数を追加購入したり、不要になったライセンスを削除したりします。
- ライセンスの種類の変更: 部署異動や職務内容の変化に応じて、ユーザーに割り当てるライセンスのエディションを変更することもあります(例:一般社員はBusiness Standard、セキュリティ担当役員はEnterprise)。
ライセンス管理のメリット
- コストの最適化: 必要な数のライセンスのみを購入し、無駄なコストを削減します。
- セキュリティとコンプライアンス: 適切なライセンスが割り当てられていないユーザーが機密情報にアクセスすることを防ぎ、セキュリティポリシーを遵守します。
- 機能の適切な提供: 各ユーザーが必要とする機能が確実に提供されるようにします。例えば、会議録画が必要な部署にはBusiness Standard以上のライセンスを割り当てます。
ライセンスは、Google Workspaceを安全かつ効率的に利用するための基盤であり、企業のIT管理において重要な要素となります。