Offline Access(オフライン アクセス)

Offline Access(オフライン アクセス)

Offline Access(オフライン アクセス)とは、Google Workspaceの主要なアプリケーション(Google ドキュメント、スプレッドシート、スライド、Gmail、Googleドライブなど)が、インターネットに接続されていない環境でも、ファイルを開いたり、編集したりできる機能のことです。

例えるなら、普段はインターネットに繋がったクラウド上で作業しているけれど、飛行機の中や電波の届かない場所など、インターネットがない状況でも、事前に準備しておけば手元で作業を続けられる「非常用モード」のようなものです。

Offline Accessの仕組みと対象アプリ

Google Workspaceのオフラインアクセスは、以下のアプリで利用できます。

  • Google ドキュメント、スプレッドシート、スライド: これらのファイルは、事前にオフライン利用の設定をすることで、インターネット接続がない状態でも開いて編集できます。変更内容はデバイス上に一時的に保存され、インターネットに再接続した際に自動的にGoogleドライブと同期されます。
  • Google ドライブ(Drive for desktop): パソコンに「Google ドライブ for desktop」アプリをインストールすることで、Googleドライブ上のファイルをパソコンのローカルフォルダと同期できます。これにより、インターネット接続がない状態でも、同期済みのファイルにアクセスして作業できます。オンラインになった際に自動で同期されます。
  • Gmail: Gmailのウェブ版でオフライン設定をすることで、過去のメール(指定した期間や容量分)をオフラインで閲覧したり、下書きを作成したりできます。インターネットに再接続した際に、下書きが送信されたり、新しいメールが受信されたりします。

Offline Accessの主なメリット

  1. 場所を選ばない生産性: インターネット環境がない場所(飛行機内、地下鉄、電波の悪い場所、災害時など)でも、作業を中断することなく生産性を維持できます。出張や外出が多いビジネスパーソンにとって非常に便利です。
  2. 通信費の節約: 外出先でモバイルデータ通信の費用を抑えたい場合でも、事前に必要なファイルを同期しておけば、オフラインで作業を進めることができます。
  3. 作業の中断防止: 一時的なインターネット接続の不安定さや途絶えがあっても、作業が中断されることなくスムーズに続けられます。
  4. バックアップとしての安心感: オフラインでファイルがローカルに保存されていることで、万が一クラウド側のアクセスに問題が発生した場合でも、手元で作業ができるという安心感があります。

設定方法と注意点

オフラインアクセス機能は、各Google Workspaceアプリケーションで個別に設定が必要です。

  • Google ドキュメント/スプレッドシート/スライド: Googleドライブの設定で「オフライン」を有効にし、個々のファイルを選択して「オフラインで利用可能にする」設定を行う。
  • Gmail: Gmailの設定で「オフライン」タブから有効にする。
  • Google ドライブ: 「Google ドライブ for desktop」アプリをインストールし、同期設定を行う。

注意点:

  • 事前に設定を行う必要があります。
  • オフラインで編集した内容が同期されるのは、インターネットに再接続した後です。共同編集中の場合は、オフライン中の変更がオンラインになった際に競合する可能性もあります(Googleは競合解決機能を提供しています)。
  • デバイスのストレージ容量を消費します。

Offline Accessは、Google Workspaceの利便性をさらに高め、あらゆる場所や状況でユーザーが最大限のパフォーマンスを発揮できるよう支援する重要な機能です。


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