Security(セキュリティ)

Security(セキュリティ)

Google Workspaceにおける「Security(セキュリティ)」とは、企業や組織が利用するGoogle Workspaceのデータやサービスを、不正アクセス、情報漏洩、マルウェア、サイバー攻撃などの脅威から保護するための包括的な対策と機能の総称です。

例えるなら、会社全体の情報資産(書類、データ、システムなど)を、泥棒やウイルス、不審者から守るための「強固な警備システム」のようなものです。Googleは、世界トップクラスのセキュリティ専門家と最新技術を駆使し、顧客のデータを安全に保護するための多層的なアプローチを提供しています。

Google Workspaceセキュリティの主な柱

Google Workspaceのセキュリティは、以下の主要な要素で構成されています。

  1. インフラストラクチャのセキュリティ:

    • 物理的なセキュリティ: Googleのデータセンターは、24時間365日の監視、生体認証、厳重な入退室管理など、最高レベルの物理的セキュリティ対策が施されています。
    • ネットワークセキュリティ: DDoS攻撃からの保護、多層防御、暗号化された通信経路など、ネットワークレベルでの強固な保護を提供します。
    • データの暗号化: 保存されているデータ(保存時)も、転送中のデータ(通信時)もすべて業界標準のプロトコルで暗号化されます。これにより、万が一データが傍受されても内容が解読されにくくなります。


  2. プラットフォームのセキュリティ機能:
    • 認証とアクセス管理:

      • 二段階認証(2SV): パスワードだけでなく、スマートフォンやセキュリティキーを使った追加認証でアカウント乗っ取りを防ぎます。
      • SAML/SSO連携: 他のシステムと連携し、一度のログインで複数のサービスにアクセスできるシングルサインオン(SSO)を安全に実現します。
      • Context-Aware Access(コンテキストアウェア アクセス): ユーザーのデバイス、場所、IPアドレスなど、状況に応じてアクセスを細かく制御し、リスクベースのアクセス制御を可能にします。


      • 脅威からの保護:
        • Gmailのフィッシング・マルウェア対策: AIと機械学習を活用し、フィッシング詐欺メール、迷惑メール、悪意のある添付ファイルを高度に検出・ブロックします。
        • セーフブラウジング: 不審なウェブサイトへのアクセスを警告またはブロックします。
        • 高度な保護機能プログラム(Advanced Protection Program): 特に標的型攻撃のリスクが高いユーザー向けに、最上位のセキュリティを提供します。


  3. 情報ガバナンスとコンプライアンス:
    • Data Loss Prevention(DLP): 機密情報(個人情報、クレジットカード番号など)が、誤って、あるいは意図的に外部に漏洩するのを自動で検知・防止します。
    • Google Vault(グーグル ボールト): メールのアーカイブ、電子情報開示(eDiscovery)、データ保持ポリシー(Retention Policy)の設定を可能にし、法的要件や監査への対応をサポートします。
    • Endpoint Management(エンドポイント管理): 組織内のデバイス(PC、スマホなど)を一元管理し、セキュリティポリシーの適用、リモートワイプ(遠隔消去)などを可能にします。


  4. 管理ツールと透明性:
    • Admin Console(管理者コンソール): セキュリティ設定、ユーザー管理、監査ログの確認など、すべてのセキュリティ関連操作を一元的に行えます。
    • セキュリティセンター(Security Center): 組織のセキュリティ状況に関する詳細なインサイトと推奨事項を提供し、潜在的な脅威を可視化します。

Google Workspaceのセキュリティは、企業が安心してクラウド環境で業務を行い、大切な情報を保護するための基盤であり、Googleの専門知識と最先端技術によって常に進化し続けています。


関連リンク

Related posts

Single Sign-On(シングル サインオン / SSO)

Sharing Setting(シェアリング セッティング)

Shared Mailbox(共有メールボックス)