Whiteboard(ホワイトボード)
Whiteboard(ホワイトボード)とは、Google Workspaceにおいて、Googleが提供するデジタルホワイトボード「Google Jamboard(グーグル ジャンボード)」とそのオンラインアプリを指します。これは、物理的なホワイトボードのように、アイデアを書き込んだり、図を描いたり、付箋を貼ったりする作業を、オンライン上で複数人と共同で行うことができるツールです。
例えるなら、離れた場所にいるチームメンバー全員が、大きなデジタルホワイトボードを共有し、各自のデバイスから同時にペンで書き込んだり、絵を描いたり、メモを貼ったりできるようなものです。会議中のブレインストーミングやアイデア出し、図を使った説明などに威力を発揮します。
Google Jamboardの主な機能とメリット
Google Jamboardは、専用の大型タッチスクリーンディスプレイ(Jamboardデバイス)と、パソコンやタブレット、スマートフォンから利用できるオンラインアプリ(Jamboardアプリ)の両方で提供されていましたが、Jamboardデバイスは2024年末にサポートが終了し、機能はGoogle Meetや他のホワイトボードツールに統合される方向です。しかし、「ホワイトボード」という概念と機能はGoogle Workspace内で引き続き重要です。
現在のGoogle Workspaceにおけるデジタルホワイトボード機能(Jamboardアプリの機能を引き継ぐもの)は以下の通りです。
- リアルタイム共同編集:
- 複数の参加者が同時に同じホワイトボードキャンバスに書き込んだり、描画したり、テキストや画像、付箋(Sticky Note)を追加したりできます。
- 参加者の操作がリアルタイムで反映されるため、オンラインでのブレインストーミングや共同でのアイデア整理に最適です。
- 多様な表現方法:
- ペンツール(色や太さの選択)、図形ツール、テキストボックス、付箋ツール、消しゴムなど、物理的なホワイトボードと同様の表現が可能です。
- Google ドライブの画像や、ウェブサイトの画像を挿入することもできます。
- 無限のキャンバスと複数のフレーム:
- ボードのサイズは仮想的に無限であり、アイデアがどれだけ多くてもスペースに困りません。
- 複数の「フレーム」(ページのようなもの)を作成し、異なるテーマや段階の議論を整理できます。
- Google Workspaceとの連携:
- Google Meet: 会議中にJamboardを直接開いて共同で利用できます。会議の議題やアイデアをリアルタイムで共有し、視覚的に議論を進められます。会議後に作成したボードをGoogleドライブに保存し、参加者に共有できます。
- Google ドライブ: 作成したJamboardのファイルはGoogleドライブに保存され、他のGoogle Workspaceのファイルと同様に共有・管理できます。
Whiteboardの活用例
- ブレインストーミング: 会議中にアイデアを自由に書き出し、視覚的に整理する。
- 概念図の作成: プロセスフロー、システム構成図、組織図などを共同で描く。
- 議事録の視覚化: 会議の重要なポイントや決定事項を視覚的にまとめ、共有する。
- 研修やワークショップ: 参加者が各自のデバイスから書き込み、意見を出し合うインタラクティブな学習。
- 問題解決: 問題の原因分析(特性要因図など)や解決策の検討を視覚的に行う。
Jamboardデバイスのサポート終了後も、Google Meetにはホワイトボード機能が組み込まれ、MiroやFigJamといったサードパーティのホワイトボードツールとの連携が強化される予定です。これにより、Google Workspaceユーザーは引き続き、強力なデジタルホワイトボード機能を活用して、オンラインでの共同作業をさらに充実させることができます。