13
Google WorkspaceにおけるUserの主な特徴と役割
User(ユーザー)
Google Workspaceにおける「User(ユーザー)」とは、企業や組織がGoogle Workspaceのサービス(Gmail、Googleドライブ、Googleドキュメントなど)を利用するために、管理者が発行する個々のアカウント、またはそのアカウントを所有する従業員やメンバーを指します。
たとえるなら、会社が従業員一人ひとりに割り当てる「社員ID」や「デスク」のようなものです。このユーザーアカウントがあることで、各従業員はGoogle Workspaceの様々なツールにアクセスし、業務を行うことができます。
Google WorkspaceにおけるUserの主な特徴と役割
- 個人のGoogleアカウント: 各ユーザーは、固有のGoogleアカウント(例:tarou.yamada@yourcompany.com)を持ちます。このアカウントには、個人のGmailの受信トレイ、Googleドライブのファイル、Googleカレンダーの予定、Google Chatの履歴など、そのユーザー固有のデータや設定が紐付けられています。
- 独自ドメインのメールアドレス: Google Workspaceのユーザーは、企業が所有する独自ドメイン(例:@yourcompany.com)を使ったプロフェッショナルなメールアドレスを利用できます。これにより、ビジネスにおける信頼性が向上します。
- アクセス権限の基盤: 共有ドライブや個々のファイル、特定のアプリケーションへの「アクセス権限」は、このユーザーアカウントを基盤として付与されます。これにより、誰がどの情報にアクセスできるかを厳密に管理できます。
- セキュリティの対象: パスワード、二段階認証(Two-step Verification)、デバイス管理、セキュリティポリシーの適用など、Google Workspaceのあらゆるセキュリティ対策の対象となります。ユーザーアカウントの安全な管理は、組織全体の情報セキュリティの要です。
- 共同作業の主体: Googleドキュメントやスプレッドシートの共同編集機能では、誰がどの部分を編集したか、誰がコメントしたかなどが、このユーザーアカウントを識別子として表示されます。チーム内での共同作業における「誰がやったか」を明確にします。
管理者の役割とUser管理
Google Workspaceの管理者は、Admin Console(管理者コンソール) を通じてユーザーを管理します。
- アカウントの作成・削除: 新入社員の入社時にはアカウントを作成し、退職時にはアカウントを削除または停止します。
- パスワードのリセット: ユーザーがパスワードを忘れた際に、管理者がリセットできます。
- ライセンスの割り当て: 各ユーザーに、組織が契約しているGoogle Workspaceのプラン(ライセンス) を割り当てます。
- 組織部門(OU)への配置: ユーザーを所属部署や役職に応じて組織部門(OU) に配置し、OUごとのポリシー(例:外部共有の制限など)を適用します。
- グループへの追加: 特定のグループ(例:営業部メーリングリスト、プロジェクトチームの共有ドライブアクセス権)に追加し、情報共有やアクセス管理を効率化します。
User管理は、Google Workspaceを安全かつ効率的に運用するための最も基本的な管理業務の一つであり、組織のITガバナンスとセキュリティを維持する上で不可欠です。