新しいユーザーとは、計測期間内に「初めてあなたのWebサイトやアプリを訪れたユーザー」の数を指します。
Google アナリティクス 4 (GA4) において、サイトの成長や広告・SNS運用の成果(どれだけ新しいファンを連れてこれたか)を判断するために欠かせない基本的な指標です。
どうやって「新しい」と判断しているの?
Google アナリティクスは、ユーザーがサイトを訪れた際に、ブラウザ(ChromeやSafariなど)に保存される「Cookie(クッキー)」やアプリの識別IDを確認します。
- IDを持っていない場合: 「はじめまして」と判断され、「新しいユーザー」としてカウントされます。
- すでにIDがある場合: 「リピーター(再訪問)」として扱われます。
注意が必要なカウントの仕組み
初心者の方がよく疑問に思うポイントですが、「実は同じ人」でも「新しいユーザー」としてカウントされるケースがあります。
- デバイスを変えた場合: スマホで見た後にパソコンで見た場合、別々の「新しいユーザー」として2回カウントされます。
- ブラウザを変えた場合: Chromeで見た後にSafariで見た場合も同様です。
- Cookieを削除した場合: 履歴を削除して再度訪問すると、システム上は「初対面」となります。
この数字が増加傾向にあれば、あなたのサイトの認知度が着実に広がっている証拠です。
「アクティブユーザー」との決定的な違い
GA4のレポートを見る際、最も注意すべきなのが「アクティブユーザー」との違いです。
- 新しいユーザー(New Users)
- 定義: 過去に訪問履歴がなく、初めて訪れた人。
- 目的: 新規顧客の「獲得数」を見る。
- 誰?: 「はじめまして」のお客様のみ。
- アクティブユーザー(Active Users)
- 定義: サイトやアプリを「実際に利用している」人。 (※厳密には「エンゲージメント(10秒以上の滞在など)があった」または「初訪問」のユーザー)
- 目的: サイトの「賑わい」や「実質的な利用者数」を見る。
- 誰?: 「はじめまして」の人 + 「常連(リピーター)」の人。
初心者が陥りやすい「数字の罠」
以前のGoogle アナリティクス(UA)では「ユーザー」といえば「全訪問者(トータルユーザー)」を指していましたが、GA4で単に「ユーザー」と表示されている場合、それは「アクティブユーザー」を指すことがほとんどです。
「サイトの利用者が増えている(アクティブユーザー増)」からといって、必ずしも「新規客が増えている(新しいユーザー増)」とは限りません。リピーターだけで盛り上がっている可能性もあるため、「集客」を評価したい場合は必ず「新しいユーザー」の指標を確認しましょう。