ACL(Access Control Lists)
ACL(Access Control Lists) は、日本語では「アクセス制御リスト」と呼ばれ、データやシステムへのアクセスを管理するための「許可証リスト」のようなものです。具体的には、誰が(ユーザーやグループ)、どのリソース(ファイル、フォルダ、データなど) に対して、どのような操作(読み取り、書き込み、削除など) を行えるかを細かく設定する仕組みです。
例えるなら、会社のオフィスビルで、社員一人ひとりに「どの部屋に」「何時まで」「どんな目的で」入れるかを示す入館証を配布するようなものです。ACLを使うことで、許可された人だけが必要な情報にアクセスできるようになり、セキュリティを強化し、誤ってデータが変更されたり削除されたりするリスクを減らすことができます。
Google CloudやGoogle Workspaceでは、このACLが様々な場所で利用されています。例えば、Google Cloud Storageでは、バケットやオブジェクト(保存されたデータ)に対して、特定のユーザーやグループに読み取り権限のみを与える、あるいは書き込み権限も与えるといった設定が可能です。これにより、機密性の高いデータへのアクセスを厳しく制限したり、チームメンバーが必要なデータにのみアクセスできるようにしたりできます。
また、Google Workspaceでは、共有ドライブやドキュメントなどのファイルに対して、ACLのような概念でアクセス権を管理しています。これにより、特定の部署のメンバーだけが編集できるようにしたり、社外のパートナーには閲覧のみ許可したりといった柔軟な設定が可能です。
ACLは、アクセス制御の基本となる重要な概念であり、Googleのサービスを安全かつ効率的に利用するために不可欠です。
関連リンク
- Google Cloud Storage におけるアクセス制御リスト (ACL)
- Google Workspace におけるアクセス制御(コンテキストアウェアアクセスなど)