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Cloud SQL(クラウドエスキューエル)
Cloud SQL(クラウドエスキューエル)は、Google Cloudが提供するフルマネージドのリレーショナルデータベースサービスです。簡単に言うと、データベースの構築や運用、保守といった面倒な作業をGoogleが代わりにやってくれるサービスなので、ユーザーはデータの管理やアプリケーション開発に集中できます。
Cloud SQLで使えるデータベースの種類
Cloud SQLでは、以下の代表的なリレーショナルデータベースが利用できます。
- MySQL: 世界中で広く使われているオープンソースのデータベースです。
- PostgreSQL: MySQLと同様に人気のあるオープンソースのデータベースで、より高度な機能や拡張性を持っています。
- SQL Server: Microsoftが開発した商用データベースで、Windows環境での利用が多いです。
Cloud SQLのメリット
Cloud SQLを利用する最大のメリットは、データベースの運用管理から解放されることです。具体的には以下のような利点があります。
- 自動バックアップとリカバリ: データは自動的にバックアップされ、万が一のデータ損失時にも簡単に復元できます。まるでタイムマシンのように、過去の任意の時点に戻すことも可能です。
- 高可用性(HA): システム障害が発生しても、自動的に別のサーバーに切り替わる仕組み(フェイルオーバー)があり、サービスが止まる時間を最小限に抑えられます。
- スケーラビリティ: データの量やアクセスが増えても、簡単にCPUやメモリ、ストレージを増やして対応できます。
- セキュリティ: Googleの強固なインフラストラクチャとセキュリティ機能(暗号化、ファイアウォール、IAMなど)によって、データが保護されます。
- メンテナンスとアップデート: データベースのバージョンアップやパッチ適用などの作業はGoogleが担当してくれるため、常に最新かつ安全な状態で利用できます。
- コスト効率: 必要なリソース分だけ支払う従量課金制なので、無駄なコストを抑えられます。
Cloud SQLのデメリット・注意点
一方で、Cloud SQLにも注意すべき点があります。
- カスタマイズの制限: フルマネージドであるため、OSレベルの詳細な設定や、データベースエンジンの特定のカスタマイズに制限がある場合があります。
- コストの変動: データ量やアクセス量が増えると、それに伴って費用も増える可能性があります。
- ベンダーロックイン: 将来的に他のクラウドプロバイダーへ移行する際に、互換性の問題や移行コストが発生する可能性があります。
どんな時に便利?(ユースケース)
Cloud SQLは、以下のような様々なシーンで役立ちます。
- Webアプリケーションのデータベース: ブログ、ECサイト、SNSなど、データを保存する必要があるあらゆるWebアプリケーションのバックエンドとして最適です。
- モバイルアプリのバックエンド: スマートフォンアプリのユーザーデータや設定情報を格納するデータベースとして利用できます。
- 業務システムのデータ保存: 社内の在庫管理システムや顧客管理システムなど、リレーショナルデータベースを必要とする業務システムに活用できます。
- 既存のオンプレミスデータベースからの移行: 自社で運用しているデータベースをクラウドに移行し、運用負担を軽減したい場合に便利です。
関連リンク
- Cloud SQL の概要:
- Cloud SQL の料金:
- Cloud SQL のエディション: