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DNS Record

by B-cafe
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DNSレコードには様々な種類があり、それぞれが特定の役割を担っています。ウェブサイトの表示やメールの送受信など、私たちが普段何気なく利用しているインターネットサービスは、これらのレコードが正しく設定されているおかげで成り立っています。
ここでは、特に重要ないくつかのサーバーレコードについて、その役割を一つずつ詳しく見ていきましょう。

Aレコード (Address Record)

  • 役割: ドメイン名(例: www.gcafe.jp)と、ウェブサーバーのIPアドレス(例: 192.0.2.1)を結びつけます。
  • 解説: Aレコードは、サーバーレコードの中で最も基本的で重要なものです。私たちがブラウザにドメイン名を入力した際に、そのウェブサイトのデータがどこにあるのかを指し示す、まさに「住所」そのものです。Aレコードがなければ、私たちはIPアドレスという数字の羅列を直接入力しない限り、ウェブサイトにアクセスすることができません。

MXレコード (Mail Exchanger Record)

  • 役割: 独自ドメイン(例: your-company.jp)宛てのメールを、どのメールサーバーに配送すればよいかを指定します。
  • 解説: Google Workspaceなどを利用して、会社や個人の独自ドメインでメールを送受信したい場合に必須となるレコードです。MXレコードには、メールサーバーのホスト名と優先順位を設定します。これにより、世界中のメールサーバーは、あなたのドメイン宛てのメールを、指定されたGoogleのメールサーバーへと正確に届けることができるようになります。

CNAMEレコード (Canonical Name Record)

  • 役割: あるドメイン名を、別のドメイン名の別名(エイリアス)として定義します。
  • 解説: 例えば、www.gcafe.jp というドメインを、gcafe.jp というドメインの別名として設定したい場合などに使用します。これにより、ユーザーがどちらのドメイン名を入力しても、同じウェブサイトにアクセスさせることができます。また、サービスによっては、利用するサーバーのホスト名が複雑な文字列になっている場合があります。そのような場合でも、CNAMEレコードを使えば、分かりやすいドメイン名でサービスにアクセスできるようになります。

TXTレコード (Text Record)

  • 役割: ドメインに関する様々なテキスト情報を記述するために使用されます。
  • 解説: 特定のドメインの所有者であることを証明したり、なりすましメール対策のための送信ドメイン認証情報(SPFレコードやDKIMレコード)を記述したりと、その用途は多岐にわたります。Googleの各種サービスを利用する際にも、サイトの所有権確認やセキュリティ設定のために、TXTレコードの設定が求められることがよくあります。

SPFレコード、DKIMレコード、DMARCレコード

  • 役割: これらは、送信ドメイン認証技術に関連するレコードで、主にTXTレコードの一種として設定されます。
    • SPF (Sender Policy Framework): そのドメインからメールを送信することを許可されたメールサーバーのリストを宣言します。

    • DKIM (DomainKeys Identified Mail): メールのヘッダーに電子署名を追加し、メールが送信中に改ざんされていないことを証明します。

    • DMARC (Domain-based Message Authentication, Reporting, and Conformance): SPFやDKIMの認証に失敗したメールをどのように扱うか(受信を拒否するか、迷惑メールとして扱うかなど)をポリシーとして宣言します。

  • 解説: これらのレコードを正しく設定することは、自社から送信するメールが「なりすまし」であると誤判定されるのを防ぎ、メールの到達率を高めるために非常に重要です。また、フィッシング詐欺などの悪意のあるメールから自社のドメインが悪用されるのを防ぐという、セキュリティ上の重要な役割も担っています。

これらのサーバーレコードは、それぞれがパズルのピースのように連携し合うことで、インターネットという巨大なシステムが円滑に機能することを可能にしています。


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