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Google Account(グーグル アカウント)
Google アカウントとは、Googleが提供する様々なサービスを利用するために必要となる、ユーザー個人の識別情報(ユーザー名とパスワード)の組み合わせです。インターネット上のGoogleのサービスを使う際の「デジタル身分証」や「共通の鍵」のようなものです。
個人利用のGmailやYouTube、Googleマップ、Google検索などの無料サービスを使う場合もGoogleアカウントが必要ですが、Google Workspaceにおいては、企業や組織の従業員が仕事でGoogleのアプリケーション(Gmail、Googleドライブ、Googleドキュメントなど)を利用するための、組織に紐付いた専用のアカウントを指します。
Google WorkspaceにおけるGoogleアカウントの役割
Google Workspace環境では、管理者が各従業員のためにGoogleアカウントを作成します。このアカウントには、以下のような重要な役割があります。
- サービスの利用許可: このアカウントを使ってログインすることで、Gmailでメールを送受信したり、Googleドライブにファイルを保存したり、Google Meetで会議に参加したりと、Google Workspaceの様々なアプリケーションにアクセスして利用できるようになります。
- 個人の設定とデータの保存:
- Gmailの受信トレイ設定や、Googleカレンダーの個人の予定、Googleドライブに保存したファイル、Googleドキュメントの作成履歴など、そのユーザー固有の設定やデータがすべてこのアカウントに紐付いて保存されます。
- どのデバイス(PC、スマートフォン、タブレット)からログインしても、同じ情報にアクセスできるため、作業の継続性が保たれます。
- 共同作業の識別: Googleドキュメントやスプレッドシートの共同編集機能で、誰がどの部分を編集したか、誰がコメントしたかなどを識別するために、Googleアカウントが利用されます。
- セキュリティの基盤:
- パスワードによる保護はもちろん、二段階認証(パスワードだけでなく、スマートフォンに送られるコードなども併用する認証方法)を設定することで、アカウントのセキュリティを強化できます。
- 万が一、不正なログイン試行があった場合にも、アカウントに紐付くセキュリティ機能がそれを検知し、ユーザーに通知します。
- 管理対象と統制: Google Workspaceの管理者は、Admin Console(管理者コンソール)を通じて、組織内のすべてのGoogleアカウントを一元的に管理します。これにより、従業員のアカウント作成・削除、パスワードのリセット、サービス利用権限の変更など、組織全体のガバナンスとセキュリティを維持できます。
Googleアカウントは、Google Workspaceのあらゆる活動の基盤となるものであり、安全かつ効率的に業務を進めるために不可欠な要素です。