Home Google AI中小企業活用専門知識不要!Google AppSheetとGeminiで社内ツールを自作し、非効率な業務を撲滅

専門知識不要!Google AppSheetとGeminiで社内ツールを自作し、非効率な業務を撲滅

by B-cafe
0 comments

「この経費精算、いつになったら紙とExcelから解放されるんだ…」 「部下からの営業報告がチャットでバラバラに届いて、月末の集計が地獄だ…」 「備品管理台帳が古すぎて、実際の在庫と全く合わない…」

経理担当者、営業部長として、あなたはこのような非効率な業務に頭を悩ませていませんか? これらの問題は、社員の貴重な時間を奪うだけでなく、経営判断を遅らせ、会社の成長を妨げる「静かなるコスト」です。

「便利なITツールを導入したいが、費用が高いし、専門家もいない…」

多くの中小企業が、そう考えて諦めてきました。しかし、その常識はもう過去のものです。Google Workspaceの「AppSheet」とAIアシスタント「Gemini」を使えば、プログラミングの知識が一切なくても、あなたの手で、あなたの会社にピッタリの業務アプリ(社内ツール)を自作できるのです。


あなたの会社の利益を蝕む「見えないコスト」の正体

なぜ、旧態依然とした業務フローは問題なのでしょうか?それは、単に「面倒」だからではありません。会社の利益を確実に蝕んでいるからです。

1. 経理部を疲弊させる「紙とExcel」 糊付けされたレシート、手入力によるExcel集計、差し戻しのための社内便…。これらの作業は、時間を浪費するだけでなく、入力ミスや計算間違いといったヒューマンエラーの温床です。月末に経理担当者が残業しているその時間は、本来もっと生産的な業務に使えるはずの、紛れもないコストです。

2. 営業部を停滞させる「報告のための報告」 営業担当者が移動中にチャットで送ってくる、形式の定まっていない報告。営業部長はそれを一つひとつコピー&ペーストして集計し、ようやく全体の状況を把握する。これでは、リアルタイムな市場の変化に対応できません。報告作業に時間を取られ、顧客と向き合うべき営業担当者の生産性を下げているとしたら、本末転倒です。

3. 総務部を混乱させる「幽霊在庫」 更新されない備品管理台帳は、必要な時に必要なものがない「欠品リスク」と、すでにあるのに買ってしまう「過剰在庫リスク」の両方を抱えています。どこに何があるか分からない状態は、無駄な支出に直結する経営課題なのです。


AIとノーコードで実現!1日でできる社内ツール開発術

これらの課題を、AppSheetとGeminiのコンビが解決します。「アプリ開発」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、心配は無用です。まるで料理のレシピをAIに考えてもらい、あとは材料を混ぜるだけ、というくらい簡単です。

ステップ1:Geminiに「アプリの設計図」を相談する(約10分)

まず、どんなデータが必要かをAIに整理させましょう。これがアプリの骨格になります。

プロンプト例(営業日報アプリの場合): Google AppSheetで「営業日報アプリ」を作りたい。営業担当者がスマホから簡単に入力できるよう、ベースとなるGoogleスプレッドシートの項目(列)を提案して。訪問先企業名、担当者名、商談内容、決定事項、次のアクション、交通費(数値)、領収書の写真などを記録できるようにしたい。

1-1.Geminiでプロンプトを実行します

Geminiはこの指示に基づき、「訪問日」「企業名」「商談内容」「交通費」「領収書画像」といった、スプレッドシートに必要な列の構成案を瞬時に提示してくれます。

ステップ2:AppSheetでアプリを「自動生成」する(約50分)

設計図ができたら、いよいよアプリ化です。プログラミングコードは1行も書きません。

2-1.Googleスプレッドシートを用意: Geminiが提案した項目で、新しいスプレッドシートを作成します。

2-2.AppSheetと連携: スプレッドシートのメニューから「拡張機能」>「AppSheet」>「アプリを作成」を選択します。

2-3.自動生成を待つ: これだけで、AppSheetがスプレッドシートの構造を読み取り、データの入力・閲覧・編集ができる基本的なアプリを自動で生成してくれます。

あとは、「交通費の入力欄は数字のみ」「訪問先を地図で表示させる」といったカスタマイズを、マウス操作で設定していくだけ。驚くほど直感的に、高機能なアプリが完成します。


“自分たちの手で”業務を改善する、新しい会社のカタチ

AppSheetで作った自社専用アプリが浸透すると、あなたの会社は劇的に変わります。

  • 経理担当者が見る未来: 社員はスマホでレシートを撮影し、金額を入力するだけ。データはリアルタイムでスプレッドシートに蓄積され、面倒な転記や集計作業はゼロになります。
  • 営業部長が見る未来: 部下からの報告が定型化され、自動でダッシュボードに反映。誰がどこでどんな活動をしているかが一目瞭然になり、的確な指示やアドバイスに時間を使えるようになります。
  • 全社員が得る未来: 「ここが不便だ」と感じた人が、自分たちの手でツールを作って改善する文化が生まれます。高価な外部システムに頼らず、現場主導でDXが進む、変化に強い組織へと成長していくのです。


まとめ:最初の「不便」を、最初の「アプリ」に変えよう

紙、Excel、バラバラのチャット…。これらの非効率な業務は、もはや「仕方ない」と我慢するものではありません。

Google AppSheetとGeminiは、ITの専門家ではない現場のあなたが、自らの手で課題を解決するための最強の武器です。プログラミングの知識は一切不要。「この業務、どうにかならないかな?」という想いさえあれば、誰でも業務改善の担い手になれます。

まずは、あなたの部署で最も非効率だと感じている、たった一つの業務からで構いません。その「不便」を解決する最初のアプリを、今日、自らの手で作ってみませんか?

You may also like