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Live Streaming(ライブ ストリーミング)
Live Streaming(ライブ ストリーミング)とは、Google WorkspaceにおけるGoogle Meet(グーグル ミート)の機能の一つで、ビデオ会議の映像と音声をリアルタイムでインターネットを通じて多くの視聴者に配信することです。参加者同士が双方向でやり取りする通常のビデオ会議とは異なり、ライブストリーミングでは主に「配信者」から「視聴者」への一方通行の配信が行われます。
例えるなら、テレビの生中継や、オンラインでの株主総会、企業説明会、大規模な講演会などを、会場に集まる代わりに、インターネット経由で自宅やオフィスから大人数に同時に届けるようなものです。
Live Streamingの主な特徴とメリット
- 大規模な視聴者へのリーチ: 通常のGoogle Meet会議の参加人数上限(Business Standardで最大150人、Business Plusで最大500人など)をはるかに超え、**最大10万人(Enterpriseエディションの場合)**もの視聴者に同時に配信することが可能です。これにより、全社員向けのタウンホールミーティング、大規模な研修、広報イベント、社外向けウェビナーなど、非常に大規模なイベントに対応できます。
- シンプルな視聴体験: 視聴者は特別なソフトウェアのインストールやGoogleアカウントへのログインを必要とせず、提供されたリンクをクリックするだけで、ブラウザから簡単にライブストリームを視聴できます。
- アーカイブとオンデマンド視聴: ライブストリームは自動的にGoogleドライブに録画され、後からオンデマンド(好きな時に視聴できる)形式で共有することができます。これにより、リアルタイムで視聴できなかった人も後から内容を確認でき、情報の伝達範囲が広がります。
- エンゲージメント機能(一部エディション): Enterpriseエディションのライブストリームでは、視聴者からの質問を受け付けるQ&A機能や、意見を募るアンケート機能を利用できる場合があります。これにより、一方通行の配信ながらも視聴者とのインタラクション(相互作用)を促すことができます。
- セキュリティと管理:
- ライブストリームの視聴を社内ユーザーのみに制限したり、特定の外部ドメインにのみ公開したりするなど、Admin Console(管理者コンソール)からアクセス制限を細かく設定できます。
- 視聴者のレポートやイベントの履歴も管理できます。
Live Streamingの活用例
- 全社集会 / タウンホールミーティング: 社長訓示、経営戦略発表など、全従業員への重要なメッセージ伝達。
- 大規模な研修 / セミナー: 数百人規模の従業員向けトレーニングや、顧客向けのウェビナー。
- 製品発表会 / 記者会見: 新製品の発表やプレスリリースを多くの関係者に同時に配信。
- 緊急時の情報共有: 災害時や緊急事態発生時の全社員への迅速な情報伝達。
Live Streamingは、Google Meetのビデオ会議機能をさらに拡張し、大規模な情報共有やコミュニケーションを効果的に実現するための強力なツールです。