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Public Cloud(パブリッククラウド)

by B-cafe
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Public Cloud(パブリッククラウド)

パブリッククラウドとは、インターネットを通じて、不特定多数の企業や個人が共有して利用できるクラウドサービスのことです。クラウドサービスプロバイダー(Google、Amazon、Microsoftなど)が提供するサーバー、ストレージ、データベース、ネットワークなどのITリソースを、必要な時に必要な分だけ利用し、使った量に応じて料金を支払う従量課金制が一般的です。

例えるなら、シェアサイクルやカーシェアリングサービスのようなものです。自分で自転車や車を所有するのではなく、必要な時に、必要な時間だけ借りて利用するイメージです。これにより、初期費用を抑えながら、柔軟にITリソースを利用できます。


パブリッククラウドの主な特徴

  • 共有インフラ: 複数のユーザーが同じ物理的なサーバーやネットワークインフラを共有します。ただし、それぞれのユーザーのデータやシステムは論理的に分離され、セキュリティが確保されています。

  • 従量課金制: 利用したリソースの量や時間に応じて料金が発生します。使わなければ料金がかからないため、コストの最適化がしやすいのが特徴です。

  • 高いスケーラビリティ: アクセスが急増した場合でも、ITリソースを瞬時に増やすことができます(スケールアップ・スケールアウト)。逆に、利用者が減少すればリソースを減らすことも容易です。

  • 運用・保守の負担軽減: サーバーの設置、メンテナンス、ソフトウェアのアップデートといった面倒な運用・保守は、クラウドサービスプロバイダーが行うため、ユーザーはこれらの作業から解放されます。

  • どこからでもアクセス可能: インターネット環境があれば、場所を選ばずにITリソースにアクセスできます。リモートワークや分散したチームでの作業に適しています。



パブリッククラウドのメリット・デメリット

メリット 😊

  • 初期費用を抑えられる: 自社でサーバーやネットワーク機器を購入する必要がないため、導入コストを大幅に削減できます。

  • 迅速な導入: 申し込み後すぐに利用を開始できるため、ビジネスの変化に素早く対応できます。

  • 運用負担の軽減: 専門的な知識を持つ人材が不足していても、プロバイダーに運用を任せられるため、IT部門の負担が軽減されます。

  • 高い可用性と信頼性: プロバイダーが大規模なデータセンターと冗長化されたシステムを持つため、障害に強く、高い可用性が期待できます。

  • 柔軟なリソース変更: 事業規模の拡大や縮小に合わせて、ITリソースを柔軟に変更できます。

デメリット 😟

  • カスタマイズ性の制約: プロバイダーが提供するサービスや機能の範囲内で利用するため、自社独自の非常に特殊な要件には対応しにくい場合があります。

  • セキュリティの懸念: データを外部の環境に預けることになるため、セキュリティに対する懸念を持つ企業もあります。(ただし、主要なプロバイダーは非常に高いセキュリティ基準と対策を講じています。)

  • ベンダーロックイン: 特定のクラウドサービスに依存すると、他のクラウドサービスへの移行が難しくなる場合があります。

  • 障害時の対応: クラウドサービス自体で大規模な障害が発生した場合、ユーザー側では復旧を待つしかなく、自社でできることが限られます。



主要なパブリッククラウドサービス

現在、世界中で利用されている主要なパブリッククラウドサービスは以下の3つが挙げられます。

  • Amazon Web Services (AWS): Amazonが提供するクラウドサービスで、最も歴史が長く、多岐にわたるサービスを提供しています。
  • Microsoft Azure: Microsoftが提供するクラウドサービスで、Windows ServerやMicrosoft製品との連携が強みです。
  • Google Cloud (GCP): Googleが提供するクラウドサービスで、Googleが自社サービスで培った技術(機械学習やビッグデータ解析など)が利用できるのが特徴です。



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