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Recording(録画機能 / レコーディング)
Recording(録画機能)とは、Google WorkspaceのGoogle Meet(グーグル ミート)における機能の一つで、オンライン会議の映像、音声、チャット、画面共有などの内容をすべて記録し、後から視聴できるように保存することです。日本語では「会議の録画」や「レコーディング」と呼ばれます。
例えるなら、テレビ番組をビデオデッキで録画して、後から見たい時にいつでも再生できるようにするようなものです。会議に参加できなかった人や、内容をもう一度確認したい人にとって非常に便利な機能です。
Recordingの主な機能とメリット
- 会議内容の記録とアーカイブ:
- 会議全体の流れ、議論の内容、発表資料、チャットでの質疑応答などがすべて記録されます。
- 録画されたデータは、会議終了後すぐにGoogleドライブに自動的に保存されます。
- 情報共有とナレッジ化:
- 会議に参加できなかったメンバーや、後からプロジェクトに参加したメンバーに、会議の全内容を共有できます。
- 重要な意思決定の経緯や議論の内容を記録として残し、組織の「ナレッジベース」として活用できます。新入社員の研修資料としても有効です。
- 振り返りと確認:
- 議事録を作成する際の正確な情報源として利用できます。聞き逃した部分や不明確な点を後から確認し、議事録の質を高めることができます。
- 会議のファシリテーターや発表者が、自分のパフォーマンスを振り返り、改善点を見つけるのにも役立ちます。
- コンプライアンスと監査:
- 特定の会議(例:コンプライアンス関連の会議、重要な顧客との商談)の内容を記録することで、法的な要件や内部監査に対応するための証拠として利用できます。
Google Meetでの録画機能の利用
- 録画の開始と停止: 会議中に主催者(または共同主催者)が、Google Meetの画面下部にある「アクティビティ」アイコンから簡単に録画を開始・停止できます。録画が開始されると、すべての参加者に通知されます。
- 録画ファイルの保存場所: 録画されたファイルは、会議を主催したユーザーのGoogleドライブの「Meet の録画」フォルダに自動的に保存されます。
- 共有: 保存された録画ファイルは、Googleドライブの共有機能を使って、特定のメンバーやグループに簡単に共有できます。
注意点と必要なライセンス
- 利用できるエディション: Google Meetの録画機能は、Google WorkspaceのBusiness Standard、Business Plus、Enterpriseなどの特定のエディションで提供されます。Business Starterには含まれていません。
- 参加者への通知: 録画を開始すると、すべての参加者に「会議が録画されています」という通知が表示されます。これは、参加者のプライバシー保護のために重要な点です。
- 保存期間と容量: 録画ファイルはGoogleドライブのストレージを消費します。組織のストレージポリシーやGoogle Vaultの設定に応じて、保存期間や管理方法を検討する必要があります。
Recording機能は、オンライン会議の価値を最大化し、組織内の情報共有とナレッジマネジメントを促進するための強力なツールです。
関連リンク
- Google Meet のビデオ会議を録画する – Google Meet ヘルプ
- Google WorkspaceのBusiness Starter,Standard,Plusを比較 – TSクラウド