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VPC (Virtual Private Cloud)

by B-cafe
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VPC (Virtual Private Cloud)

VPCは、「Virtual Private Cloud(仮想プライベートクラウド)」の略で、Google Cloudをはじめとするクラウドサービス上で、自分専用の隔離された仮想ネットワーク空間を作り出すサービスです。例えるなら、大きなマンションの中に、自分だけが使えるセキュアな部屋(ネットワーク)を作るようなものです。


VPCは何が便利なの?

VPCを使うと、次のようなメリットがあります。

  • 高いセキュリティ: 自分のVPCは、他のユーザーのVPCから論理的に隔離されています。これにより、外部からの不正アクセスを防ぎ、安心してサービスを運用できます。

  • ネットワークの自由な設計: 自分の用途に合わせて、IPアドレスの範囲、サブネット(ネットワークの小区分)、ルーティング(データの経路)などを自由に設定できます。まるで、自分の家を自由に間取り設計するような感覚です。

  • オンプレミスとの接続: 既存の社内ネットワーク(オンプレミス)とVPCを安全に接続し、クラウドとオンプレミスで連携するハイブリッド環境を構築できます。

  • リソースの管理が容易: 仮想マシン(VM)やデータベースなどのクラウド内のリソースを、VPC内でまとめて管理できます。

  • スケーラビリティ: ビジネスの成長に合わせて、必要に応じてVPC内のリソースを柔軟に増減できます。

VPCの主要なコンポーネント

VPCは、いくつかの重要な要素で構成されています。

  • VPCネットワーク: 最も基本的な概念で、仮想的なネットワーク全体を指します。

  • サブネット: VPCネットワークをさらに細かく分割したものです。通常、特定のリージョン(地域)やゾーン(データセンター)に関連付けられ、リソースを配置する場所になります。

  • ファイアウォールルール: ネットワーク内外の通信を制御するセキュリティルールです。どの通信を許可し、どの通信をブロックするかを細かく設定できます。

  • ルート: ネットワーク内のデータがどこに送信されるべきかを決定するルールです。インターネットへの接続や、他のVPCとの接続を設定します。


どんな時にVPCを使うの?

  • ウェブサイトやアプリケーションのホスティング: インターネットに公開するウェブサーバーやアプリケーションサーバーを、セキュアな環境で稼働させたい場合。

  • データベースの運用: 機密性の高い顧客データや業務データを格納するデータベースを、外部から隔離されたネットワークで安全に管理したい場合。

  • ハイブリッドクラウド環境の構築: 社内システムとクラウドを連携させ、データやアプリケーションをシームレスに連携させたい場合。

  • 開発・テスト環境の構築: 本番環境とは別に、安全に開発やテストを行える隔離されたネットワークを用意したい場合。


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