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Google Cloud Search(グーグル クラウド サーチ)
Google Cloud Search(グーグル クラウド サーチ)は、Google Workspace(およびGoogle Cloud)の一部として提供される、企業内のあらゆる情報を横断的に検索できる統合検索サービスです。社内に分散している情報資産の中から、必要な情報を迅速に見つけ出すことを目的としています。
例えるなら、Google検索がインターネット全体の情報を検索するのに対し、Google Cloud Searchは「あなたの会社の中の情報だけ」を検索する、パーソナルな企業向け検索エンジンです。社員が「あの資料どこだっけ?」「あの人の連絡先は?」と迷ったときに、一箇所で全ての情報を探せるようにするものです。
Google Cloud Searchが検索できる情報の種類
Google Cloud Searchは、Google Workspace内のデータだけでなく、企業が利用している他のクラウドサービスやオンプレミス(社内サーバー)のデータソースとも連携して検索できます。
- Google Workspace内のデータ:
- Gmail: メール本文、添付ファイル、送受信履歴
- Googleドライブ: ドキュメント、スプレッドシート、スライド、PDFなど、あらゆるファイル
- Googleカレンダー: 予定、会議の情報
- Google Chat: チャットの履歴
- Google Sites: 社内ポータルサイトの情報
- Googleグループ: グループ内の会話や情報
- 外部データソースとの連携:
- Microsoft SharePoint、Confluence、Salesforce、ServiceNow、Box、Dropboxなどのサードパーティ製サービス
- 企業内のデータベースやファイルサーバー(コネクタを利用して連携)
Google Cloud Searchの主な特徴とメリット
- 統合検索: 複数のシステムに分散している情報を一箇所から検索できるため、情報探しの手間と時間を大幅に削減します。社員が知りたい情報を迅速に見つけ、生産性向上に貢献します。
- パーソナライズされた検索結果: 検索結果は、ユーザーのアクセス権限に基づいてフィルタリングされます。つまり、ユーザーがアクセス権限を持たない情報は検索結果に表示されません。また、過去の検索履歴や利用状況に基づいて、関連性の高い情報が上位に表示されるようパーソナライズされます。
- 高度な検索機能とAI活用: Google検索の基盤技術が活用されており、自然言語での検索(例:「来週の営業会議の資料」)や、類義語、スペルミスへの対応など、高度な検索が可能です。AIがユーザーの意図を解釈し、最適な情報を提示します。
- 「作業中の情報」の表示: ユーザーのGoogle Workspaceの利用状況(最近編集したドキュメント、直近の会議予定など)に基づき、必要な情報が自動的に「アシスト」として表示され、能動的に検索しなくても必要な情報にアクセスしやすくなります。
- セキュリティと権限管理: 検索結果は常にユーザーのアクセス権限に基づいて表示されるため、情報漏洩のリスクを抑えながら、安全な情報共有と検索環境を提供します。
Google Cloud Searchは、現代の企業が抱える「情報サイロ化」の課題を解決し、従業員がより迅速に情報にアクセスし、知識を共有できる環境を構築するための強力なツールです。